3Dプリントの発注について

ここでは作成したデータの3Dプリント発注要領について紹介します。

発注例として取り上げる部位は足首です。以下の図の部位を造形します。

図1

上記図1のように組立て後状態のまま発注してしまうと、部品同士が接続部でくっついて造型されてしまうので部品同士の距離を数mm離す必要があります。単純に前後上下に移動させて部品間の間隔を広げたものが以下となります。パーツ数は8個となります。

図2

上記図2のままでも発注は可能ですが、縦x横x高さの容積が無駄に大きくなり発注費用が増してしまいます。ちなみに図2の縦x横x高さ=146.9×135.7×88.8(mm)となります。このデータの自動見積りをやってみると費用は、インターカルチャーのポリプロピレンが32,200円、DMM.makeのMJF(PA11)が21,121円となりました。

なので、全体の容積ができるだけ小さくなるように並べ替えを行います。以下図3のように並べ変えを行い、縦x横x高さ=143.9×128.8×60.6(mm)となりました。

図3-1
図3-2

このデータの自動見積りをやってみると費用は、インターカルチャーのポリプロピレンが16,600円、DMM.makeのMJF(PA11)が16,499円となりほぼ同額、図2と比較するとインターカルチャーが半額、DMM.makeが20%オフとなりました。

以上のように、できるだけ狭い空間に、できるだけ多くのパーツを、互いに接触しないように、うまく配置することが、費用をセーブするコツとなります。パーツ同士の間隔をどの程度あければ良いかはサービス会社および素材により(おそらく造形機械ごとに)異なりますので事前もしくは発注時に各社HPで確認してみてください。

なお今回、DMM.makeのMJF(PA11)という素材を取り上げましたが、この素材に関しては次回に説明を行いたいと思います。

それではまた。

コメント

タイトルとURLをコピーしました