MJFという素材-2

ちょうど1年前、同じタイトルの記事を載せましたが、その続きとなります。MJFというのはDMM.makeの3Dプリントサービスで扱いのある樹脂素材です。

ディズナの制作にあたり、胸部装甲のサイズが大きく、主素材として使用しているポリプロピレン@インターカルチャーでの発注ではコスト高※になってしまうことが判明したため、DMMのMJFを試験的に使用してみることにしました。MJFにはPA11、PA12、PA12GBの3種類があるのですが、DMMに問い合わせてみたところ、若干ではあるがPA12が一番軽いとのことでしたので、PA12を使用。※インターカルチャーでは積層方向の距離が長い場合に高額になる傾向があります。できるだけ平面(2次元)方向の面積を広く取り積層方向(高さ方向)の距離を短くして発注すると、コストを抑えることができます。

MJF(PA12)の使用箇所は、下の写真の胸部&ビームサーベルの柄(グレー色の部分)となります。

<MJFとポリプロピレンの比較>

今回、MJF@DMM.makeと、ポリプロピレン@インターカルチャーのそれぞれについて、重さを測るため2cmの立方体を発注してみました。下の写真となります。

左がMJF-PA12(DMM.make)、右がポリプロピレン(インターカルチャー)

重さ・・・キッチンスケールで測ってみたところ、MJFが8g、ポリプロピレンが7gでした。以前記載したとおり、MJF(PA12)はナイロンの仲間であり、インターカルチャーのHPに掲載の物性表ではナイロンが1.0g/cm3、ポリプロピレンが0.85g/cm3となっており、今回の8cm3に換算しなおすと、ナイロンは8g、ポリプロピレンが6.8gとなるので、想定どおりの結果となりました。MJF(PA12)はナイロンの仲間であることの裏が取れましたね。

固さ・・・3D設計で微妙に寸法をミスってパーツ同士が干渉してしまった場合に、カッターやデザインナイフを使って、削って形状を整えることがあります。この点においてはMJF(PA12)@DMMもポリプロピレン@インターカルチャーも実施可能であり、優劣はありませんでした。

触感・・・相対的な比較となりますが、MJF(PA12)は乾いた触感、ポリプロピレンは湿った触感です。MJF(PA12)を軽くたたくとカランカランという音がするのに対し、ポリプロピレンはコツッという音のイメージです。

MJFのリポートは以上となります。

最後にディズナの近況です。ハンドユニットの親指関節がポキッと折れてしまい、以前からこの脆さをどうにかしたいと思っていましたので指関節の再設計を行いました。以前は、指関節を軸と軸受けで構成しており、想定外の方向に外力が加わると指の根本でポキッと折れてしまうケースがよくありました。今回、この関節部をガンプラのごとくボールジョイントを使った構成に変更してみました。うまくいくと良いのですが。。

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